《起きるのだ少年。》



「…んぅ…。」


誰かの声で目覚めた俺は、絶句した。


辺り一面真っ白な空間。置いてあるものなど何もなく、ただただ、ずっとさきまで真っ白だった。


「こ、ここは?あれ…?俺ってたしか死んだよな…。」

《肉体はもう死んだ。でも君の魂はまだ死んでない。》

「!」


後ろを振り返るとそこには、純白の服を身に付けた青年が立っていた。


「はじめまして、雛野隣君。」

「おまえだれだよ。つか、なんで俺の名前知ってんだよ。てかここどこ!なんで俺生きてんの!!」

「うわっ!質問多っ!」

「当たり前だ!さっさ答えろ!ぶん殴るぞ!」

「分かったから落ち着いて…(汗)んじゃ僕のことについてから。」



コホンッ



咳払いしてから青年は話始めた。


「僕はこの世界の神で、ここは天界。んで君がここにいるのは、僕のミスで、君を死なせちゃったから。」

「死なせたぁぁ?えっ、てか、お前が神様?若くね?」

「そうあれは、30分前のこと…」

「なんか語りだしたし…。てか俺の話、無視すんな!」