「やべー!まじやばい!遅刻する~~(泣)」


あ、こんなに慌ただしくて、すみません。
今まじやばい状態なんで。
でも一応自己紹介はしときます。
俺は、雛野 隣。どこにでもいる普通の高校2年です。


ただいま、午前7時57分。
学校が始まるのが、午前8時です。
そう。お察しの早い人はわかると思いますが、あと3分しかないんです。マジピンチなんです。



でも、あの角を曲がって、まっすぐ行けば学校。


(間に合う!)


俺は最後の角を、勢い良く曲がった。



カランカラーンッ



いきなり目の前に大きな影と変な音が聞こえた。


「んっ…?」


俺は反射的に、頭上を見上げた。。そこには、工事中につり上げられていた、無数の鉄骨が俺をめがけて落下してきていた。


「うっそだあああぁぁぁ!」



そこで俺は意識を失った。




俺…


死んじゃったよ…。