ゆんちゃんのお陰で、少し気持ちは楽になった。 「…遠山さん」 登校してきた葉山君が、深刻な顔をして私を見た。 「葉山君、おはよー!」 私が笑顔であいさつをすると、葉山君はなおも深刻な顔で言った。 「今日、話がしたい。 昼休み、いいかな?」 「…うん?」 葉山君の深刻な顔を不思議に思いつつも、私はうなずいた。