「いやー、これじゃ、ブログも必要なかったかなー」


「あ、それがね…」


私は、もしかしたら匿名希望さんが葉山君かもしれないということと、匿名希望さんの恋事情を話した。


「ふーん…葉山君が匿名希望ねえ…


でも、葉山君が誰かと付き合ってたとか、別れたとかいう噂なんて聞いたことないけど?」


「そっか…。」


「なに~?そんなに葉山君のことが気になるの?」


「うーん、葉山君っていうよりは、匿名希望さんが気になるっていうか…

会ってみたいっていうか…

励ましたいっていうか…」


「それ、匿名希望が葉山君だと思ってるから気になるんじゃないの?」


「…そうなのかな?」


「織絵もついに恋かー!」


「ゆんちゃん!!そんなんじゃないから!!」


でも、匿名希望さんという存在が私の心を動かしているのは確かだと思う。

なんか、もやもやするな。