レジでお会計をしてから、葉山君の姿を探す。


「おーい!遠山さん!」


「葉山君!」


葉山君は、出口のドア辺りで手を振っていた。


「ビックリした。いなくなったのかと思ったよ。なんか買ってたの?」


「うん!」


「それなら買ってあげたのに。」


「ううん!これ、葉山君にって買ったの。」


私は、キーホルダーを葉山君に差し出す。


「え…、マジで?ありがと。一生の宝物にする。」


葉山君は、ちょっと顔を赤くしながら受け取ってくれた。

「一生の宝物にするなんて、そんなにカッパンダが好きなんだね♪」


「え?…いや、まあ、うん。
あ、遠山さんも、これどうぞ。」


「ありがとー!」


ナゼか葉山君は複雑そうな顔をしたけど、私もキーホルダーを受けとった。