とりあえず家に入れた。


コップにお茶を入れて
お姉さんの前の机に置いた。


「あの・・・何で家に?」
私の声はビクビクしていた。


「ごめんなさいね。
歩夢が一磨とあなたの事を
離そうとしてるみたいで。
私は全然そんな気ないの。

尋常じゃなかったから
歩夢の手帳の住所を見て来たの」



何だ。てっきり恨みに来たのかと・・・


「歩夢に何かいろいろと
されなかった?言われていたなら
私が謝るわ。ごめんなさいね。

私もあなたを妬んだりしてないわ。
だから歩夢は関係なく
あなたはあなたらしく
一磨と付き合っていいのよ」




歩夢の姉とは思えないほど
しっかりしていた。
優しく穏やかな人。



でもお姉さんと歩夢は違う。