俺は
いつもなら寝ているような時間に目が覚めた

ふと横に目を向けると
明日香が俺に抱きつきながら眠っていた

さらさらな綺麗な茶色い髪を俺は撫でる

すると明日香は少し
くすぐったそうにしながらも
ハニャとした笑みを浮かべている


「お前の悪夢を俺は共有したい………
だから、迷うな………
ずっとそばにいる」

俺は寝ている明日香にポツリと思ったことを口にする

すると明日香は俺の呟きが聞こえたかのように俺の服をギュッとつかんだ


明日香は明日、
念願の復讐に身を投じる………

こんなにも
小さな身体で闇を背負っている明日香………

はやくその闇から解放されてほしい

それが今の俺の望みだ………


柊side【完】