それからは、
私は麗さんとどんどん仲良くなった

麗さんも私を実の子供のように接してくれた


悪いことを言うと怒るし
楽しかったことがあると笑顔を浮かべながら私の話を聞いてくれた


刑務所の中でも十分な幸せがあった

ずっと言えずにいたけど………
私は麗さんのことを本当の“お母さん”だと思っている

…………いつか麗さんに言いたいなぁ


あっという間に
私の出所の2か月前になっり
麗さんは1週間後に仮出所となった

麗さんは、私のために迷ってくれた
刑務所に残ろうか、残らないかを

でも
外に行って欲しかった


だって
私にはもういないけど……
麗さんには居るんだよ、
麗さんが帰ってきてほしいと思っている人がたくさん

だから
私が思っていることを話したんだ…麗さんに


お母さんだと思っていたということも
迷惑かなって思われてもいいから

話終わると麗さんに痛いくらい抱き締められて“明日香は私の可愛い娘よ”って言われた

あぁ……嬉しいな

両目からスッと涙が伝ったが
私の口元は弧を描いていた