「おっ、柊」

そんなことを考えていると後ろから誰かに声をかけられ振り向くと

「組長!
どうかされましたか?」

組長がいた

「明日香に伝えてほしいんだが明日の仕事は一人でやるように言ってほしい」

「わかりました
でも、明日香一人で大丈夫なんですか?」

「ハハハッ
お前も相当過保護だなっ!
今の明日香なら大丈夫だろう」

と俺の心配を組長は豪快に笑い飛ばした


「そうですか…」

「なに、明日の仕事はうちが経営している店の集金だぞ
……それと最近悪さが目立ってきた組の粛正だ」

「いや……
最初の仕事は大丈夫だと思うんですが
最後の仕事は少し不安ですね…」

集金は簡単だ
だが、組の粛正は危険が伴う

武器(拳銃)を持っているかわからない

だから俺は心配なんだ

「そんな心配するな
何事も経験がものを言う…
明日香に足りないものは経験なんだぞ」

「はい
でも、もしもの時はそいつらは俺が……殺すだけです」

俺がニッとしながら話終えると

「お前も怖いことをさらっと言うな
まーさすが明日香の彼氏だな」

組長がまだ俺たちが付き合っていることを伝えていなかったのにそんなことを言った

「なんでわかったんですか」

率直な質問をすると

「そんなことぐらいすぐにわかるわ
なんと言っても俺は明日香の父親だからな
勿論麗も知ってるぞ」

自信満々な様子で組長が答えてくれた

「そんなにわかるものですか?
でも、事実なので今言います
俺は明日香と付き合いました
これからも
明日香を守っていきたいので付き合うことを認めていただきたいです」