「あのね
私の本当の名前は



高瀬 明日香



って言うの」


「えっ、高瀬 明日香って……」

「柊も知ってるんだね……
そうだよ
私は2年半前に友達を殺したと言われて捕まったけど

…本当に私はやってない!

裁判で私のことを犯人と言った友達に罪を被せられたの

判決を言われた後
その友達は私を見ながら笑っていた
家族は私を恥知らずと罵って縁を切ったの……


その時からよ
私は私を裏切った友達、家族を憎んだ……

そして、復讐をしようと誓ったっ!!


刑務所の中でもずっとその事だけを思って過ごしていたわ

憎悪と復讐だけが私の生きる糧だった…………

多分復讐という
生きる目標があったからこの日まで私はここに存在しているの…………




そんな時に
私はお母さんと出会ったの
そのときの私はお母さんの事が嫌いだった………

興味本意で近づいてきたものだと思っていたから

でもね、ずっと無視をし続けていた私にお母さんは毎日声をかけてくれた…


だんだんお母さんのことを信じられることができた
お母さんに私の思っていること
………勿論、
復讐のこともちゃんと話した

そしたら、
お母さんは私のために泣いてくれたの


誰も言ってくれなかったことを言ってくれた



“辛かったわね”“もう大丈夫よ”