やっと泣き終わった私は顔をあげた

目の前には微笑んでくれる両親の顔がある

「ご、こめんね……
急に泣いちゃって…」

「いいのよ
私も少し泣いちゃったわ……」

ふふっと笑う
お母さんは確かに少し目が赤かった

「えっ!?
お母さんどこかいたかったの?」

意味がよくわからなかった私は聞く

「違うわよ
嬉しくてよ…私も空牙も明日香に言われたことがとても嬉しかったの」


お母さんの言葉が嬉しくて私は少し笑顔になった

「そうだったんだ……

お母さん、お父さんこれからもよろしくね」

改めてお母さんたちに言うと

「改まったことなんて言わなくても
いいのよ~

明日香がこの家に来たときから明日香は私たちの子供だもの……

これからは名字だけが少し変わるだけよ」

「そうだぞ明日香

お前は前から俺たちの可愛い子供だ」

二人に言われた言葉にまた、うるっとしてしまった

「私、柊に言ってくるね!」

それを隠すように
私は柊のところに向かった