「お父さんいる?

入るね」

私はお父さんがいるか聞きながら襖を開けるとそこにはお母さんだけがいた

「あら
明日香おかえりなさい

空牙は少し仕事で外にいってるのよ」

お母さんは私に教えてくれた

「そうなんだ

ねぇ、お母さん?」

と私がいうと

「ん?どうしたの?」

「あのね、復讐が終わったの……」

私はお母さんに言う

「そう…やっぱりね…」

思ったよりお母さんは驚いてない

「お母さん、知ってたの?」

と聞く

「えぇ、明日香がこっそり家を出ていったからもしかして…って思ったのよ

空牙も心配してたわ」

「気づいてたんだ…

うん、今日で終わった…
それでね、私お母さんに言いたいことがあるの」

さすが、お母さんとお父さん…


「なに?」

私の言ったことに不思議そうにしているお母さんに

「えっ、とね
復讐が終わったから…お母さんが嫌じゃなかったらね……

私を本当の娘にしてほしいの…

戸籍上の
私の本当のお母さんになってくれる……?」

意を決して私は言う

私はこのことがずっと言いたかった

復讐が終わって私が自由になったらお母さんとお父さんに話したかった

でも、お母さんとお父さんはどういう返事をくれるのか…
少し不安があったから私は若干言いづらかった

拒否されたらどうしよう?という不安が……

「えっ…」

お母さんは戸惑いの言葉を漏らした

「あっ!嫌だったらいいよっ!?」

私は咄嗟にそう言うと

「嫌なわけないわっ!
本当に私の娘になってくれるのっ!?」

お母さんは反対に私に問いかける

「え、あ、うん……

お母さんが良いっていってくれたら…
なりたいなぁって思って…」

少しお母さんの迫力に押されて言う

「…私が嫌って言うわけないじゃない!

嬉しいわ!!
この日をどんなに待っていたか…」

そういうお母さんの目には涙が浮かんでいる

「な、泣かないで…お母さん」

おろおろする私に

「ふふっ
これは嬉し涙よ…

ずっとその言葉を聞きたかったの…

いまでも、明日香はちゃんと私の娘だと思ってる…
だけど私ね、少し不安だったのよ…

明日香は…本当は……
私の娘になりたくないんじゃいか…って

でも、そんな不安はいらなかったみたい」

そう言って嬉しそうに微笑むお母さんに

「ありがとう!

そんな不安なんていらないよっ!
私はずっと、
母さんの娘でいたいもんっ!」

本心を口にすると、お母さんは嬉しいわと言いながら私に抱きついてきた