屋敷へと向かう途中
「明日香」
話しかけてきた
「なに?」
そう聞く私に
「本当によかったのか?
あいつを殺さなくて…??」
と言う
私の本心を見透かされたようだなぁ
そう、本当は麻央を殺したいほど憎んでいる……
だけど、今殺すと杏はどうなるの?
あんな汚名を着せられ、世間から誤解を生んでいる…
死んでしまった杏に申し訳なくなる
麻央の勝手な行動で殺され、死後も世間から疎まれた存在にされた……
そんなのは悲しすぎるもの…
「……うん
麻央には罪を償わせるの
私のことはいいのよ
杏のために選んだ答えだもの」
と言う私に
「そうか……
明日香がいいならそれでいい
早くこの組を潰して家に帰るか」
うん
私、早く帰りたいなぁ
でね、言うの
“お母さんとお父さんの
本当の子供になりたい”と
喜んでくれるか少し不安だけどね…
でも、私は本心を伝えたい
・・
その思いを胸に私は若頭としての仕事をしよう
「うん
早く帰るために頑張ろ」



