だから、私は麻央を殺さなかった……
麻央の口からはっきりと真実を言ってもらう
そして世間に知ってもらうんだ
杏がどういう人物だったのか…世間が信じきっていた麻央が本当の犯人だったと
私のことは別にいい…
でも、どうしても杏のことは……杏の汚
名だけは取り去ってしまいたかった
「麻央…」
私が呼び掛けるとビクッと
怯えた表情を浮かべ私の方を見る
「私は麻央を殺さないでおく
その代わり、自首をしてもらう
警察ですべてを話せ……
自分が殺したこと、杏がどういう人物だったのかを
お前が杏を悪者にしたよな…?
だから、杏の汚名を拭ってこい……
真実をもし話さなかったのなら…わかってるな……?
その時は本当に私はお前を殺す…!
せいぜい、
刑務所の中で惨めな暮らしをしてこい
そして、刑務所から出た後も
世間から冷たい視線を浴びながら暮らせよ?
その時、お前は本当の孤独を味わうだろう……
それが、私のお前への復讐だ……」
私が話終えると
「いやっ!、イヤ…………いやぁぁぁ!」
麻央は泣き叫んだ
だが、私はそんな麻央を冷たく一瞥するだけだった
そして、
私は今まで私のために
手も口も出さないでいてくれた
柊と屋敷に逃げていった永崎の若頭を追い屋敷へと歩いた



