「それにあんたは知ってる?
高校時代、私が好きになった相手に
告白すると
そいつらは大概、杏か明日香を好きでいつも断られてばかりだったっ!!
私の気持ちがわかる!?
悔しかった!
だから私はあの時、杏を殺したのよ」
「なんで杏だったの?
私を殺してもよかったじゃない」
今の話を聞いて疑問に思ったことを言う
私と杏を嫌いで憎かったのなら両方殺せばいい…
それか殺すのは私でもよかったはず………
それなのに何故、杏の方を殺したのか?
疑問は募るばかりだ
「はっ
そんなの二人の内だったらどっちでも良かったのよ!
たまたまあの時に人がいなくて、明日香がその場を離れて杏と二人きりになったから杏の方を殺したのよ!!」
「どっちでも良かった?
なら、私を殺さなかったのは?」
「決まってるじゃない!
二人を殺したら結果的に私が捕まる
なら、明日香を犯人にすれば私は捕まらない!!
私が嘘の証言をすればね!
まぁ、私の考え通りにことは進んだ
周囲は私を信じたわ!!
そして、
明日香が殺人犯になって私は被害者になった
邪魔な二人は私の前から消えたし、
私に対する周囲の気遣い!
男女関係なく私を慰めてくれた
これが私が求めていた反応よ!
私は悲劇のヒロインになれたっ
それはもう気持ち良かったわ!」
なによそれ………
私はそんなことのために殺人犯という汚名を被せられたの?
杏はそんなことのために殺されたの?
私は理解できなかった
「悲劇のヒロイン?
そんなことのために人を殺せるの!?」
「できるわよぉ?
私はずっと周りから注目を浴びたかった!
でも、
いつも注目されるのは明日香か杏だったのよ
人を殺せるかですって?
私にとったら充分すぎる人を殺せる理由がある!
杏を殺すときに見た、杏の怯える表情…
きれいな顔が恐怖に、痛みで歪むんだあの表情!
自分が上に立ったような優越感!
杏を殺すのは楽しかったわ~
何度も何度も楽しくて切り刻んだ!!
その後に明日香がきたじゃない?
明日香の顔も傑作だったわ!
信じられないものを見たって感じのあの表情!
何度思い出しても笑いが出る」
1度は収まっていた怒りが
またよみがえってきた
目の前にいる女は本当に私の友達だった麻央なのか?
話し終わってからの麻央は当時を思い出したのか興奮し、顔が赤くなっている
その麻央に対して私は叫んだ



