目的地につくのは思いのほか
時間がかかり車で2時間ちょっとかかった
私はずっと外を眺めていて柊も言葉を発することはなかった
「ここだ」
尾崎組の屋敷よりも一回りぐらい小さな建物のすぐ近くに車が止まる
「ねぇ、柊」
「どうした?」
「…ううん
なんでもない」
私の復讐に巻き込んでごめんね………
そう言おうと思ったけど
この言葉は復讐が終わってから言うことにした
今は最後の復讐に専念しようと思ったから………
隣に柊がいてくれる…
それだけで私は安心していられる
私は車から降りて元友人の………麻央がいるはずの建物の前にたった
その建物の前には
永崎組
と書いてある
大きな看板が立て掛けられている
「永崎組…
確か尾崎組と敵対してる組だったよね」
私の隣に立っていた柊に聞く
「あぁ
この組は尾崎組とは長年敵対している
クスリ・人身売買・臓器売買………
数えきれないぐらいの違法行為をしている組だ」
柊の言葉を聞いて思った
……クソみたいな組だな、と
尾崎組は拳銃を所持ことするけど
他の違法行為はしない
まして
クスリ、人身売買や臓器売買なんかの人間のクズがやるようなことは一切しない決まりだ
もし組員がそれらのことをやると
運が良ければ極道の世界では“恥”とされる破門を言い渡され
運が悪ければ死をもって償わされる…
だから、尾崎組では決まりを破るものは
ほとんどいない………
いや、
私は決まりを破った人を見たことがない
だが反対に永崎組は平気でやるのか………
なら、
同情なんて感情はいらないな



