「じゃあ、お母さんがOKしたときすごく喜んでたんじゃない?」

「えぇ
返事をしたあとすぐに私に抱きついてきて
“絶対、幸せにする”っていわれたの

なんだかプロポーズみたいだったのを
今でも覚えてるわ」

すごいなぁー
なんか恋愛漫画に出てくる話みたい………

「うわー
ちょっと憧れるなぁ」

キラキラした目をお母さんに向けながら言うと

「明日香達も私にとったら憧れるカップルよ~

その話には続きがあってね………
あとから空牙の友達に聞いた話なんだけど………私と付き合うことになったすぐ後に今まで付き合ってきた女性と縁を切って、本当に私だけを愛してくれたわ

まぁ、
普通は当たり前のことだけど
当時の空牙にとってはスゴいことだったのよ~」

うん
私もそう思う………

けど、
その時のお父さんにしたらお母さんと付き合うことにそれだけの
決意があったんだなぁーって考えた

「お母さん、愛されてるね」

素直な気持ちを話した

「ふふっそうね~

でも、明日香もちゃんと柊に愛されてるじゃない」

「うん……
私もずっとお母さん達みないきラブラブでいたいな」

「あらっ
ラブラブかしら?

きっとなれるわよ~
明日香達は若い頃の私達にそっくりなんだからね」

お母さんは私の言葉で微笑みながら言ってくれた

「そうだといいな!」

「明日香
なに話してるんだ?」

私が言ったと同時に急に柊がキッチンに入ってきて聞いてくる

「うわっ!
ビックリしたー」

ビクッと私は肩を揺らしながら言うと

「柊には内緒よ~

ね!明日香!」

お母さんが私に続いて言う

お母さんの顔を見ると悪戯っ子のような顔をしながら私に小さくウインクをしてきた

あっ、そっか………
さっきの話は私とお母さんの二人の秘密にするんだった!

「うん!そうだよ柊
内緒なの~

ねっ!お母さん」

「えぇ」

私とお母さんは顔を見合わせながら笑ってると柊は不思議そうな顔のまま出来上がったおかずを運ぶのを手伝ってくれた