だから姉ちゃんに
ひどいことを言ってしまった

ハッと我にかえって
無表情で俺を見る姉ちゃんに気まずくなり二階にある自分の部屋に逃げた

「クソッ
俺はあんなことを言うつもりなかったのに!」

俺はベッドを蹴りながら言った

俺だって本当は母さんばかりを信じている訳じゃない

俺はあの事件がある前までは姉ちゃんのことは好きだった

いつも優しくて、
美人で俺の自慢の姉ちゃんだった

それなのにあの事件があった………最初は姉ちゃんがやるはずがないと
周囲に訴えていたのに誰も信じてくれない………

父さんと母さんも同じだった