「お前らは誰だ」

総長らしき人が私達を見下しながら問いかける

「私たちはあなた方を潰しに来ました

弟がお世話になりましたね」


こいつが総長……

一目見てクソ男だなと思う
総長という権力をつかい人を見下す態度をとっている

私はそんな男が大嫌いだ

「……弟ぉ?誰だそれゃ」

「浩基と言ったらわかりますか?」

「浩基~?
あぁ族をやめたいと言った奴か……

なら、あんたは姉か?」

浩基の名前を出すと総長の男は分かったらしく私に聞く

「えぇ、そうです
浩基を抜けさせてやれませんか?」

「それは無理だなぁ~?
あいつは使える人間だからな

抜けさせるなんてゼッテェさせねぇーよ
使えるだけ使ってやるよっ!」

ほんっと、人間のクズだ
人をなんだと思ってるんだ

私はそこで

「人が優しく言ってるうちに了承すればいいものを……

お前の声を聞いてるだけでイライラする
私たちはお前達を潰すっ!」

切れてしまった

「はっ、3人でなにができる!

お前らっ!やれぇーーー!!!!」

総長の男が私の言葉に切れたらしく仲間に指示を送ると周りの男が一斉に私たちに殴りかかってきた

ちょうど浩基が倉庫の様子を見にきたらしく

「姉ちゃん、あぶねぇっ!」

と叫んだ



私はその拳を避け、反対にみぞおちを殴る

一発でその男は呻き声すら出さずに倒れてしまった

それでも、
次々と殴りかかってくる男達を殴りったり蹴ったりして男達を倒し続ける

チラッと柊と栄さんを見ると
二人とも涼しい顔をして男達を倒していた

柊に至っては何故か顔に笑みをうっすらと浮かべている

そういえば静さんの家にいる時にストレスかかってたしねー

ストレス発散かな?

そんなことを思っている私にお構いなしに
殴りかかってくる逆に男を殴り倒おす

てか、栄さんもすごいな

無駄な動きがなく確実に相手の急所を狙って一人一人着実に倒していた

しばらく3人で暴れていると気づけば立っている男は総長の男一人になっている

息一つ切らさずにいる私たちを唖然と見ている男に

「残るはお前一人だ

さぁ、どうする?
私に倒されるか?
それとも逃げるか??」

男に選択肢を言うと

「あ゛ぁ?
ふっざけんじゃねぇーよ!
やってやるよ……これでな」

ニヤッと笑ったかと思うと懐から拳銃を取り出した

「そんなんで私を倒せると思うなよ
人を射つ覚悟もないクセにそんなものもつんじゃねぇ!!

それを出すということはわかってるだろうな?
私に殺される覚悟があるんだろーなっ!!」

一気に私は殺気を出しながら怒鳴った

一般の暴走族は拳銃とクスリに手を出すことを禁止している

この族はすでにクスリというものに手を出した……
それだけでも
私はムカついていたのに拳銃まで出してきた
私の我慢も限界に達した

その男は私の殺気にビビっている