「……………」

車の中は誰も話さず
無言の状態で目的地に向かっていた

運転席には栄さん
助手席には柊が
後ろは
私と浩基で座っていたがさっきから私に聞きたいことが
たくさんあるはずの浩基がチラチラと私の方を見てくる

だけど、
私はあえて視線に気づかない振りをして目的地につくまで窓の外を眺めた