「俺はあんたのあの事件の後にいじめを受けたんだよ………

犯罪者の弟だと言われてな………

でも、あの時は俺はお前の………信じていたんだよ…

お前………いや、姉ちゃんの無実を…
だけど、周りからのいじめと父さん達が言ったんだ俺たちがこんなことになったのは姉ちゃんのせいだってな………

近所からは陰口や汚い言葉で罵られたり、俺は学校でもいじめられたし………
それからは姉ちゃんが全部悪いんだと思って俺は荒れた………………

父さんは勝手に仕事は辞めるし
母さんもノイローゼになった………………

何もかも姉ちゃんのせいにすると自分が正しいんだって思えてきて好き放題やった…

父さんたちは近所の人たちに耐えきれずにここまで引っ越したのもそのせいだ………


俺はここに来てから族に入った………

最初は楽しかったさ…………
でも、最近族を抜けたくなった

今の族は総長がかわったら今までやらなかったクスリもするし
俺のダチが族をぬけるって言うと半殺しの目に合わせられた………許さないと思ったけど総長には太刀打ちできない………

もう、こんな族に居たくないんだ!
なのに総長は俺が族抜けすることを許してくれない…

俺は…俺はどうしたらいいんだ………?」

浩基は一気に話してくれた

どれだけこの子は悩んだんだろう?
こんなことは多分、親にも相談できないはず………


私は別に浩基には復讐なんて考えてなかった………………

だから最後に………
姉としてこの子を助けたいと思った…