ここが私の家族だった人達の今の家か…
目の前にある家は大きくもなく小さくもない一軒家だ
白を基準とした家で幸せそうな雰囲気のある家だった
私は覚悟を決めた
コツっ
無言で歩き進めた私に柊も無言で私の後ろをついていく
インターホンをおすと
「はーい」
と言う声と共に一人の女性が玄関から出てきた
………ママ
この年でママって言うのは恥ずかしいけれど“お母さん”と言うと尾崎家のお母さんを思い出すから言わない…
少し痩せていて老けた感じがしたが以前とあまり変わらなかったママが目の前にいる…
………憎い………………
その感情が私の胸のなかを巡る
その感情を一旦隠しながら話かける
「お久しぶりです」
目の前の人は何を言っているのかわからない表情をしていた
「ふっ…
気づきませんか?
私ですよ、あなたの娘だった…………「ッッ…な、何しに来たのよっ!帰ってこなくていいって言ったじゃないっ!!!!」」
私の言葉を遮りながらさっきまで穏やかだったママの顔がみるみる歪んで私に罵声を浴びせた
ふふっ…
その顔が見たかったのよママ……
でも、まだまだよ………
もっと、もっと、その顔を歪めて………泣き叫んで………私を満足させてね…?
私は口許のにやけを隠すこともせずに顔に浮かべた
それに気づいたママがまた
「…っなによ!
何か言ったらどうなのよ!」
ヒステリックに叫ぶ
うるさいな…
そう思っていると後ろにいた柊が口を開く
「外でそんな大声をあげると近所迷惑ではありませんか?
よろしければこれからの話は家のなかで話しましょう」
それまで柊に気づきもしなかったママがやっと柊に気づいてハッとしたように回りをキョロキョロと確認した
人がいないとわかりほっとした表情をしたあとに嫌々ながら私たちを家の中に迎え入れた



