【好きだから別れて】

「女は現実主義だもん。生活出来ない稼ぎの男は避けるんじゃない?んな男との結婚なんて普通考えらんねぇんじゃね?」


「はっ?お前俺の金目当て?」


「女目線の現実問題を言っただけ。あんた何言ってんの。おかしいんじゃない?」


「今金ない男はいらねぇ発言したじゃん」


「だから世間に照らし合わせた話しただけだって」


「ふ~ん。あっそ。つかお前腹のガキおろしたら?」


「はっ?今なんつった!?」


「あぁぁムカツク!腹のガキおろせよ!結局おめぇ金が欲しいんだろ!」


「はぁああ?ざけんな。おめぇが死ねや!馬鹿にしてんのか!」


「はぁ~ガッカリする。ガキ出来りゃそりゃ金貰えるしな!金が欲しくてガキ作りましたってか。そんなに欲しけりゃくれてやっからガキおろせよ!」


どこがどうなったらその考えに結びつくか知らないが、真也は我が子をこの世から抹殺しようとしだした。


産めと言ったりおろせと言ったり…


しかし、怒りはこみ上げても真也と金が絡んでない訳ではないだけにグッとこらえきるしかない。


今下手な挑発をしたら腹を蹴られたり殴られてもおかしくない。