「優菜…?どうなの?平田先輩。とは言っても…想像は…つくけどね。」
ひと通り泣き、黙っていた私に、心音が問いかけた。
「わからない…私…星哉に何も出来ない…星哉、辛そうなのに…私は…私は…」
「ねぇ、私達も…行っちゃダメ?」
「え…?」
「平田先輩の病室。支えたいんだよ。」
私じゃ…ダメなのかな?でも…まだ闘いは始まったばかりなんだよ?心音達に立場を譲るの…嫌だ。
「星哉は…私が支えられるように頑張るから…もう少し頑張らせて…?」
「平田先輩だけじゃないよ。」
「え?」
「優菜のことも。支えたいんだよ。優菜の支えにもなりたいの。」

