思わず外に飛び出た私に、出てきた看護師さんが言った。
「優菜、ちゃん?だよね?」
「ハイ…」
「星哉くんの彼女?」
「…ハイ。」
「星哉くんね、骨にガンが転移しててね。痛みも強いみたいなの。でもね、痛みを和らげる薬、モルヒネは嫌だって言うのよ…」
「え…?!モルヒネ!早く、モルヒネを使ってくださいっ」
「モルヒネはね、記憶を消しちゃうの。全部じゃないけど…優菜ちゃんを少しでも忘れるなら、痛みに耐えるって言うの、、」
「星哉……っ」
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