サクラ


私は何もできず、夕陽の背中をさすった。

「ぅぅ.....ぅぅ」

「ゲホゲホッ…ハァハァ....うっ、さ....な....っ、ごめん、気持ち悪い.....っハァハァ吐きそう...っ」

「えっ?!」

吐きそう、って言われてもどうしたらいいの…?

「うううっ.....おぇえぇっ」

夕陽は自分の手で口を抑えながら嘔吐した。当然収まりきらず、嘔吐物はシーツの上にボタボタ垂れた。