「あいてるノートこれしかないや。」

それはハート柄のノートで‥汗
こんなの持っていったら変に思われるかな?
でも、これしかないし。
これでいいや!

よし!

私はそのノートにわからない問題を
書いて先生の机の上に置いた。

あ、でも来週のOFFは三者面談だから
来週は質問行けないなー。

ー17:00ー
三者面談まであと1時間だ。
教室で勉強しよこうかな。

私は、三者面談までしばらくの時間が
あったので、教室で勉強しておくことにした。

10分ぐらいして‥‥

ガラッ。

ん?

「葵、今日こないの?
俺、来ると思って待っとったけど。」

「え、あ。
三者面談なんです。」

「何時から?」

「6時です。」

「なら、余裕やん。
まだ、時間ある。」

「なら、いきます‥‥。」


ええええー!!
迎えきてくれたの‥‥?
喜んでいいのかな?
たまたまかな?
とりあえず
急いで準備して、いつもの空き教室へ。

後から後輩から聞いたんだけど
教室くる前に体育館に葵は?って
探しに来てくれてたらしい。

「ん。これ。
解説書いたから。」

「あ、ありがとうございます。」

そこには、びっしりと解説が。
わかりやすい。

ん?よく見ると端っこのほうに
メッセージもあった♪

「これだけだと分かりにくい
だろうから教えるね。」

やっぱり先生分かりやすいな。
ってか、近い。近い!
足あたってるし。

そんなこと思ってたら‥

「やっぱり手大きいよな。」

「え?」

「俺、ちっさいんだよね。」

私は思わず手をだした。
そしたら、先生も合わせてくれて

ドキッ。

私、何やってんだろ。

「あんま変わらんかったな。笑」

笑えない。
いや、この状況笑えないよ?

そんな、先生をよそに
私は固まっていた。

先生、これはルール違反ですよね。

そんな感じで話してたら三者面談の
時間になり、この日は終了。

もう、本当に心臓止まるかと思ったよ。

先生はいつも悪気なく
私をドキドキさせるんだよね。

気付いてないよね。私の気持ち。
知ったらどうなるんだろ。
今みたいに話せなくなるのかな?
そんなの嫌だな。

叶わないなんてわかってる。
この恋は叶わなくていいから
ずっとそばで笑っていたい。

先生にとって良い生徒でいたい。

でも、少しだけ
生徒の中では特別って
思ってもいいですか?