ある時、合宿で構内に泊まっているとき。
私は夕食を食堂で準備していた。

バスケ部は、もう終わったようで
帰る準備をしていたのが見えた。

私は合宿で少しホームシックにもなりながら
気分が沈んでいて、先生こっち来てくれないかなー。とか思っていた。

そしたら、向こうの方から黒い人影が。
暗くてよく見えないけど。

しかし、その人影はこちらへ近づいてきて‥
コンコン。
窓を誰かが叩くからよくみてみると‥‥
神童先生!
私は窓の鍵をあけた。

「せ、先生。こんばんは。」

「よっ。大変そうだな。まぁ、頑張れよ。」

って、え?それだけ?
もしかして、話しかけに来てくれた‥?
私は嬉しくて。
つい言ってしまった。

「ありがとうございます!
あ、今度また質問いってもいいですか?」

「うん。いいよ。」

「じゃ、今度行きますね♪
お疲れ様でしたー。」

あ、、。
え、どうしよう。
行くっていっちゃったよ。

もーどこ質問しよう。
じゃなくて、私顔真っ赤だったよ。絶対。

ー数日後ー

「せんせー。‥‥」

恐る恐る職員室のドアを開ける私。

「お。隣の教室行ってて。」

そこは空き教室で。
少し緊張していた私はすんごく挙動不審だったと思う。笑

「どこがわからないのかな?」

「あ、この問題なんですけど‥‥」

そうやって教えてもらってるうちに
緊張もなくなり問題も無事に解けました。

「やればできるじゃん。」

でも、先生って本当わかりやすい。
こんな、私でもわかるからね!

「まぁ、葵も部活大変で勉強できないだろうし、俺もみてやりたいんだけどなー。」

え。そんなこと言われると
ますます気になってしまうではないか。

「あ。そうだ、なんかノートもってこいよ。
分からないところ書いて。
そしたか、解説書いて返すから。」

「え!いいんですか!?」

「うん。いいよ。」

心の中でガッツポーズ‼︎‼︎‼︎‼︎
やったー♪
これからも質問いきやすいっ

「じゃあ、今度持ってきます!」

「おぅ。じゃ、気を付けて帰れよ。」

「はいっ♪さようなら〜」

その日から、私は"先生用ノート"に
分からない問題を書くため
授業を一生懸命受けるようになった。