ーテスト当日ー

1限目の数学。
え、先生から教えてもらったとこでてないし。笑
私が質問にいったところは見事に外れ
問題になかった。
案の定、他は解けるはずもなく‥
あー。これはオワッタワー。

そして、2限目の世界史。

「ね、葵、しょうかいせきって漢字どんなんだっけ?」

「え、こうじゃない?」

次の世界史の最後の復習をしていると
誰かに頭を軽く叩かれた。

「あ、神童先生。」

そこには、先生がいて‥‥

「さっきの数学できたか?」

「えっとーまぁまぁ?
先生からせっかく教えてもらったとこ出ませんでした。泣」

「あはは。そりゃ残念。笑」

あー。びっくりしたー。誰かと思った。
でも、少し嬉しくなってしまった。
あ、それどころじゃないんだった。
昨日、数学の課題してて世界史ノー勉だったんだ。

「じゃ、始めるぞー。席ついてー。」

ヤバイヤバイ。
もう、こうなったら気合いだ。

キーンコーンカーンコーン。
「始め。」

試験が始まって。
んー。眩しい。窓側の席暑すぎる。
そんなこと思ってたら先生がカーテンを
しめてくれた。

ありがと!先生!

そう思っていたら。
ん?ちょっと近くない?
先生はそのまま窓側のところへ立っていて。
そう、私のすぐ横に。

全然、集中できないんですけどー。

と思いつつも、見られている気がして
ペンをとにかく動かした。

全然できてないとか思われたくないし。

チラッと上をみると‥‥
バチッ。

目があってしまったー

微笑んだ先生とは反対に
多分、私はすごい顔してたな。

それから、しばらく先生はそこにいて
試験の終わる10分前ぐらいに
教卓へと戻っていった。

私はテスト解き終わっていて
そんな先生をチラチラ見ていた。

ーやっぱりかっこいいな。

なんて思いながら。

そして、テスト返却日。

はぁー。
やっぱり数学は悲惨だ。
ま、赤点は逃れたけどね。笑
そこには返却された42点の答案。

ほんと赤点ギリギリだし。

でも、世界史は緊張しながらも
書いたのが良かったのか
ノー勉の割りには78点となかなかの高得点。

「神童Powerなのかな?笑」

「なわけない。葵、バカじゃないの?」

なんて、笑われたし。

まぁ、無事にテストも終わったし。
次は校内合宿かー。

忘れていた。
来週は一週間、学校に泊まって
合宿するんだった。
気が重いなー‥‥。

でも、この合宿で少しだけ
先生との距離が縮まるきっかけになるんだけどね。