「せんぱーい!お疲れ様でしたっ‼︎」
「はーい♪お疲れ様っ」

はぁ‥今日も、1日終わったな。

私は、森川 葵
バレー部のマネージャーしてるんだ!
ちなみに、うちのバレー部は
いわゆる強化部でなかなか厳しいし、
自分の時間もほとんどない。

だから、毎日くったくたで勉強なんてする気力どこにもないんだよねー。笑

そんな、私はある日恋をした。

「あ、そうだ!先輩のこと先生が
褒めてましたよ♪」

「え!?誰、先生?」

「数学の神童先生です。
なんか、森川っていうすごいやつが
いる。みたいな感じで。笑」

「え!そうなの?
私、その先生とほとんど話したことないんだけど笑笑
まぁでも嬉しいな♪」

神童先生はバスケ部のコーチで
実は‥私のちょータイプ♡
けっこう生徒にもモテてるし、評判もいいんだよね。
でも、面識ないしその時は嬉しかったんだけどなんでだろうなってずっと思ってた。

けど、その頃ぐらいからかな?
先生が私のこと知ってるって知って
褒めてくれてたってのきいて
意識してしまうようになりました。

でも、先生は女の子よりつけたくないのか知らないけど授業中の雑談でよく「自分は最低な男だー」とか言ってるんだって。
私は、教科担任じゃないから聞いた話だけど。

本当にそうなのかな?
良い人だと思うけどなー。

とかなんとかきいてていつも思ってた。

なんだかんだで結局モテてるし。
バレー部の後輩にも先生ファンいるんだよね。
先生が通るたびに後ろで女子たちがコソコソ噂してるのも聞こえるし。

でも、何でだろう。
なんで、私のこと話したんだろう。

そう、先生を見るたびに思ううちにどんどん惹かれていってしまった私でした。

そんなある日、
「おはようございます。」
「お!おはようっ」

爽やかな笑顔で返してくれる先生。

「うん!今日もかっこいいっ!」

「はー。葵いいかげんにしなよ。
あんなのかっこよくないって。」

「えー!かっこいいじゃん。
先生ね私のこと褒めてくれたんだよ♪」

「で?」

「もー結衣はほんとわかってないっ!」

私と言い合ってるのは南 結衣。
私と、同じバレー部でクラスも同じ。
1番の友達っ!

でも、結衣とは男の趣味が合わないから
いっつもこんな感じなんだよねー笑。

ま、その他では気が合いまくりの相棒なんですけどねっなんだかんだで先生いたら教えてくれるし♪

そんなあるテスト前の日。

この日も、結衣と私でテスト前の勉強してた。
バレー部は前にもいったように強化部だからテスト休み中も部活がある。
1時間ぐらいだけどね。
でも、テストはそう甘くなくいっつも前日詰め込みでなかなか成績のびない。

しかも、明日の時間割には
私の大っ嫌いな

数学。

本当にこれだけはできない。

しかも、そう。
私の好きな神童先生の教科。

「葵、ここわかる?」

「え?私に聞く?
私の数学レベルわかってるよね?」

「だよねー。先生に質問いくか。」

「そうだね!
あ、三浦先生のとこいこ!」

三浦先生は私たちの数学の教科担任。
正直、すごく、わかりにくいんだけど‥
ま、しょうがないか。
そして、私たちは職員室へむかい

「「三浦先生いますかー?」」

「あ、三浦先生なら用事でもう帰られたわよ。」

「あ、そうなんですか。ありがとうございます。じゃあ、失礼します。」

「あ、数学の質問なの?」

「あ、はい。近藤先生、この問題わかりますか?」

「見せて。んー。‥‥‥。
ごめんなさい。やっぱり高校生の数学にはむりがあったわ。
あ、そうだわ!神童先生!この子達数学の質問だそうです。教えてあげてもらえます?」

え!神童先生‼︎?
うっそ。そんな、聞きにくいよー。
なんせ、緊張しちゃうし。

「あ、はい。
いいですよ。じゃ、隣の空き教室にいってて。」

「はーい。」

そして、私と結衣で先生に質問することに。

「あ、うんうん。わかった!
先生わかりやすい!ありがとうございます!」

「え!結衣わかったの!?
私には理解不能なんですけど。」

「森川はまず公式覚えてないからな。」

「すいません。」

先生。そんな笑顔でいわれても‥‥
数学嫌いで嫌いでし
ょうがないんですよー!

「じゃ私、先戻るわ。
あとは葵頑張ってね。
先生ありがとうございました。」

「おぅ。テスト頑張れよ。」

「え。結衣戻るの!?私も戻る!」

席を立とうとしたその時。
ガシッ。
腕を掴まれ、
「葵はまだ、分かってないだろ。」
捕まってしまいました。

えー!
いや、2人きりとか死ぬし。
無理だし。緊張するし。

んんん?ってか今、葵って言った‼︎?
呼び捨てしたよね!?名前を!
私は頭の中がパニックに。
でも、そんなのをよそに先生は
解説を始めた。

今度は私みたいな数学バカでもわかるように公式から解説してくれた。

思ってたより、ってか、かなり先生は教えるのが上手で私にも理解できた。

「‥で、これがこうなって。こうなるから。
‥っと。わかるか?」

「うんうん。すごい!
先生、すごいわかりやすいですね!
これで、明日のテストいけるかも!!」

「それはよかった。明日のテスト頑張れよ。また、質問あったら来いよな。」

「あ!先輩⁇」
そこにバレー部の後輩がきた。

「え。先輩、顔真っ赤ですよ?
どうかしました?
あ、ってか先輩、神童先生に質問してたんですかぁ〜?」

そう。私が神童先生が好きっていうのは
みんな知ってる。

「う、うん。じゃあ、先生ありがとうございましたっ!失礼します!」

「え。ちょっと先輩!」

ー放課後ー

「ちょ、なんであんたあんな事言うかなー。しかも、先生の前で。絶対に聞こえてたし。はずかしからやめてよね。」

「すいません笑
だって、先輩ほんと顔真っ赤だったんですもん。」

先生に、ばれたよなー。
どーしよー。
まぁ、でもなんとかごまかせばいいか。