そのウサギは、白ウサギと全く同じ容姿だった。一つ言えば、色が黒いだけ。

「あ………えっと…………?」

なんと言っていいのか分からずモゴモゴしていると、黒ウサギはこう言った。

「ティータイムは好き?」

「う、うん………。」

黒ウサギの質問を疑問に思いつつ答える。

「お茶会に招待してあげようか?ケケケ。」

と、黒ウサギが言う。

「お茶会………」

黒ウサギが言った言葉をなぞるように呟く。

「これ、あげるよ。死ぬ覚悟があれば来ればいい。ケッケッケ。」

そう言って黒ウサギは、私の掌に黒い封筒を置いた。