彼の事を何も知らない癖に、〝ニッグ〟と妹は呼んだ。軽々しく呼ばせてたまるものか!たまるものか……!
『……………』
泣くことだけは我慢して、何も言わずに私は立っていた。
『いやね、ぬぼーっとしちゃって……何か変よ?〝お姉様〟フフフッ。』
リリーの笑い方が、姿が、髪が…………全てが憎らしかった。
『……………』
泣くことだけは我慢して、何も言わずに私は立っていた。
『いやね、ぬぼーっとしちゃって……何か変よ?〝お姉様〟フフフッ。』
リリーの笑い方が、姿が、髪が…………全てが憎らしかった。



