中は真っ暗だった。どうしてこんなにくらいの……。
そう思った時だった。

「いらっしゃいませ、ようこそ。ワタクシは、メイドのミーナと言うの……」

不意に話しかけて私の体は固まった。

「あ……う…………」

なぜか嫌な汗が出てくる。

「お姫様とのご会食まで時間があるから、着替えて御出でなさい。」

「会食………?」

私は聞き返した。

「姫があなた如きの人間に興味を示したのだから……珍しいのよ。ホラ、いらっしゃい。」

私はムッとした。けれどここを出れば野宿となってしまう。
私は案内された部屋に入って白いゆったりとしたドレスに着替えた。