ふと辺りを見回すと、もう日が傾き始めていた。
森の中で夜になっては困るので、とにかく森を抜ける事にした。

そして、暫く歩くこと数分……
まだ森の中だが、大きなお城が見えてきた。奇妙なのはその外見。すっぽり頭から血をかぶったかのように赤黒い。

「…………」

危ない様な雰囲気だったが、辺りはもう暗い。行って泊めさせて貰おう。

私はまた歩き始めた。