ぽんっ。
ビクッ!
「ごめんごめん!そんなに驚かないで。」
震えながら後ろを振り向くと...。
「お、王子様...?」
そこには、180cm以上の背丈に、小さく整った顔とサラサラの色素が少し薄い髪。
キラキラのオーラを纏った王子様が立っていた。
「え?俺が?違う違う、クスッ。」
ズッキューン!
もう、笑顔が鼻血もんです...。
「う..あ...。」
もう、頭真っ白だ。
「キョロキョロしてたけど、迷ったの?」
「は、はい。」
この歳で迷った何て恥ずすぎる///
私は、少し俯きながら答えた。
「そうなんだー。じゃあ、ついてくる?
って言っても、高校生だしな...。
この時間じゃあ、
親とか心配してるんじゃない?」
「い、いえ!父親と母親は、海外主張中で家にいないので大丈夫です。」
ん?
その前に見ず知らずの人に
付いていったら...
行けないんじゃない?
「そう?よかったー。ニコッ」
...///ポッ
この笑顔を見たら
どーでもよくなりました。
じゃあ、こっちね。
と、言う王子様について行ったら
とんでもなく立派なマンションに着きました。
エレベーターに乗り王子様は、最上階のボタンを押した。
「凄っ。」
「全然凄くないよ。ルームシェアだし。
あ、部屋に行くと空(そら)って奴がいるけど気にしないでね。」
「はい。」
ルームシェアかぁー。憧れるなぁ。
あ、そういえば
「王z...お兄さんの名前は?」
「斎藤 悠(さいとう ゆう)だよ。
きみは?」
「上原くるみです。」
悠さんか...。カッコ名前だな。
