「……確かな情報か?」


『ああ……黒木さんが調べてくれた……確信が無かった。けど、さっきわかった』


「さっき?……俺とすれ違った女か?」


『あぁ、あいつ、俺が相手しなくなったからって、ホイホイついて行って、男に骨抜きにされてたわ』

『だから、俺がもう一度骨抜きにしてやった』


「その女、どうすんだ?」


『店終わったら連れて行く』



「……お前は鬼だな」


優希には悪いが、もう用はねぇ……


それにしても……
俺に復讐する意味がわからねぇ


『いい身体してたぞ?聡もどうだ?』


「まぁ……やるくらいなら」


『俺はやらねぇ、約束してんだ』


俺の言葉に聡も目を見開く


『そんなに珍しいかよ……』


親父も聡も……
俺だって人の子だっつーんだよ。


聡とホテルで合流する話をして
俺は先に店を出ることにした


俺は携帯を取り出し沙希に電話をした

『1時間くらいしたらいい帰る』


「うん、無理しなくていいよ」


『沙希…優希を監視することにした』


沙希は何も言わない……

「帰ってくるの待ってるね」


『あぁ、待っててくれ』

俺は電話を切りフロントへ向かった


『優希、行くぞ』


俺が声をかければ
嬉しそうについてきた


俺に絡みついて歩く優希。
俺は外で待たせてある車に乗り込んだ。