『……なんだよ…』


「がはははっ……お前が女を掻こうとは思ってもみなかったな」

そうか、そうかと
親父は嬉しそうに笑ってやがる


『うるせーな……』


「……隼斗、いい案がある」


俺は親父の提案に耳を傾ける


親父の提案…
楽しんでるようにも見えるが……
俺は乗ることにした。


「明日から、田辺を戻るそうだ」


『は?あいつ、大丈夫なのか?』


「お前のことが心配らしい…」


田辺が戻ってくるのは心強いが
怪我が完治してねぇのに……
ったく……



俺はいつものように事務所で仕事をこなしていた。

電話が鳴り見ると聡からだ


『どうした?』


「隼斗、話がある……」


『俺はねぇぞ?』


「うるせーな、俺があんだよ!今日、飲みに行こうぜ」


……めんどくせぇ…
なによりも、沙希との時間が減る…
けど、聡を一人で行かせるわけにも……


『……あんま時間ねぇからな』


俺は早く帰ることを伝え、聡と飲みに行くことにした