金髪の男……

沙希は聡の腹違いの妹にあたる。


聡は知ってんのか?
聡に聞くか……いや、
その前に聡の親父と付き合いがながい
俺の親父に聞いてみるか……

何か知ってるかも知れねぇ
先代からの付き合いだから


あとは、早く黒木さんの意識が戻ってくれたらいいんだが……


そんな事を考えていたら
寝室から沙希が出てきた



『ん?寝れねぇのか?』


沙希は俺の所へ来て

「……ベッド、広すぎ」

『ふっ…広すぎて寝れねぇか…』



俺は毛布をめくりあげ

『おいで……』


そう言うと
沙希はゆっくり俺の腕の中に入ってきた


「一人は……嫌っ」


俺の胸に顔を埋めて言う沙希が愛おしく思ってしまう


『だから始めから一緒に寝たらいいんだ』


「情報のために男と寝て、また新たな情報を欲しくて……また男と寝る……もうしなくていいと思ったら、嬉しくて、けど……これでいいのか不安もあって……考えれば考えるほど……」


俺は沙希の頭を触りながら沙希の話を聞いていた


沙希の不安が少しでも無くなればいい
沙希はそのまま眠りについた
俺は沙希の寝顔を確認して
俺も眠る事にした。