気がつくと、俺は寝ていた
ソファから起きると
物音がした……
誰だ?
……シャワーか?
俺は浴室を開けた
「きゃっ!」
『……沙希か、何してんだよ』
沙希は身体を隠すように俺に背中を向ける
「ね、寝てたからっ、お風呂借りたの……それより、し、閉めてよ!」
『あ、悪い』
俺はリビングへ戻り煙草を吸う
……沙希の身体……
あれは、昔の傷か?
あれか、あの時のか。
あんな傷ついた小さな身体で復讐なんて
できねぇだろ……
「ごめん、勝手に借りて」
沙希は風呂から出てきた
『気にするな、なんか飲むか?』
「……ミネラルウォーターある?」
俺は冷蔵庫からペットボトルを出して、そのまま沙希に渡した
俺は沙希の向かいに座り
『沙希……俺と住まないか?』
沙希はペットボトルを口にしようとしていたが止まった
『これから先…危険がないとは言えない、もし何かあっても今の状態なら助けてやれないかもしれない』
……この言葉の気持ちは半分
あとは……監視するためだ……