しばらく泣き続けていた優希がやっと落ち着き、俺を見て言う


「今回の私の働き…ご褒美くれますか?」

いつもの優希に戻っていた


『あ?たまたまだろ』


「えーっ!怖いのに頑張ったんだから」
「それにね、情報GETしたの」


『くだらねぇ情報なら、いらねぇぞ』


優希は俺の耳元で小さな声で話した

「私ね、店長に言われて急いで店に戻る途中……フードの男…見たの」

『あ?本当か?』


「正確に言えば……沙希ちゃんを見た。沙希ちゃんが誰かと話していて…沙希ちゃんがフードの男に怒鳴っていた感じ」

「急いでたから、その後はわからないけど……」


沙希とあの男が?
会ったことねぇって……
どういうことだ……


『優希……もう探るな』


「えー!なんで?隼斗さんに抱かれたくて頑張ってるのに!」


『あぁ、今日の褒美はこの件が片付いたら、たっぷり可愛がってやる』


「本当?やった」


多分、このままだと……優希はあの男に殺される……無駄な死人は出したくねぇ


これからどうするか……
少し考えがある…が、沙希がのるかだな


俺は沙希に連絡を取ることにした。