『真……世話かけた』


「いえ、田辺さんが大事に至らなくて良かったです」


『真……すまんな。店、今日できねぇだろ』


「やめてください…また店を利用してくれたら、それでいいですから」


真は笑顔で言ってくれる
真も多少なり怪我をしている


田辺は気を失っていて
至る所、斬り付けられている…
その斬りつけるやり方が
少しだけ気になったが
そこまで深く考えなかった


『もう少ししたら、組の奴らが田辺を迎えに来る……それまで頼むわ…』


「わかりました……隼斗さん……優希のこと、お願いできますか…」


『優希?……あぁ、わかった』


俺は優希をがいるホールへ行く
優希はソファに座りながらうずくまっていた


まぁ、無理もないか……
一般人があんな所を見たんだから…


俺は優希の隣に座り優希の方に手を回した

『…今日は助かった…怖かったろ……ありがとな……』

そう言うと、優希は泣き出した
いつもならめんどくせぇと思うが
優希が居なかったらって思うと
邪気にもできず、今日だけは抱きしめてやった。