女にかける言葉、態度……
俺の本心なんてない。


ただ、その場しのぎの言葉

女を利用するだけの言葉


けど、
沙希にかけた言葉は違う……
あれは、なんなんだ……


けど、沙希をたまらなく欲しかった
今までの女と違う……


まぁ、いい……


沙希の復讐が終われば俺のモノになるをだから、焦ることはねぇ……


それから数週間……
いつもと変わらない生活を送っていた


沙希からは何も連絡はこず
田辺の話だと、昼間の仕事は辞め
夜だけ働いている

客との同伴も少なくなったみたいで、客も減ったという……

まぁ……やらせて客を囲ってたからな

それでも、沙希は前より明るくなったように見えると報告を受けた


そんな沙希を見たいと思ったが
俺から会いに行くのをためらう。



「若、失礼します」


ん?

あぁ……こいつ…

「男の部屋を解約した時に出てきました」


そう言って俺に写真を数枚渡してきた

『誰だこれ?』

「男に問い詰めたら、滝本だと……」

『……同級生だったのか?黙っていやがったか……くそっ』


「申し訳ありません、こっちでキッチリやっときます」


『くくくっ……手名づけたか?』


「えぇ、慣れたら早いですよ」

俺は男には興味ない
男を求める男を否定もしない


『くくくっ……頼もしいな…』


俺は写真を持ち、ある所へ向かった