その時、俺の携帯が鳴る

相手は田辺


『何かわかったか?』


「はい、若…車でお待ちしてます」


『今行く』


俺は電話を切り

「ちょっと出てくる、お袋、1週間で商品決めてくれ」


俺はそう言って事務所を出る
事務所を出ると俺用の車が停まってる


「いってらっしゃい」

組員がドアを開け、俺は乗り込む
車は発信する


車に乗ると資料が数枚置かれていた
俺はその資料に目を通す。



藍原沙希の資料だ。

確かに真の言ってた話も載ってるな……
けど、何より気になるのが
両親の自殺……

平凡なサラリーマンがするような借金の額じゃねぇ。借金は保険金で支払われている……借金したのは……闇金

聞いたことねえ闇金だな。
普通その場しのぎの闇金に手を出すか?
そのぐらい切羽詰まっていたのか……


けど、これだけ見れば
借金するほどの理由がみつからねぇ……


もう1枚の資料に目を通した