エンドワールド、それは世界の果てのどこかにある、世の中のどの地図にも示されていないいない場所。
そこでは細腕の少女が剣で巨大な化け物を倒したり、眼鏡をかけたイケメンが手から凄まじい業火を放ったり、現実では決して起こりえないことが日常的に起こっているのである。さらにそこでは........。


都市伝説のサイトを眺める主人公、鬼灯 龍我は悩んでいた。
「うーん、やっぱり都市伝説だよなぁ。」
昨日、龍我の元に郵便が届いた。特に何も考えず、その箱を開けると、そこにはエンドワールドへの招待状と大きな包みが入っていた。
そこにはこう印されていた。
『鬼灯 龍我様へ
 おめでとうございます。あなたは、エンドワールドへの入国が認められました。
来るか来ないかの判断はあなたにお任せします。
二人分の招待状を同封しております。
一人だけ、必ず知人を誘い、二名でいらっしゃって下さい。
8月2日に神山港にてお待ちしております。
                      エンドワールド入国係より』

今日の日付は7月29日約束の日まであと4日、俺は唸っていた。
「確かに魔法や戦いには憧れる。でも、危なそうだしなぁ。」
困っていると、ベランダに人影が見えた。
琴里だ。俺の幼なじみで、スポーツ万能、学年首席の美少女だ。
言動が少しあれなんだが...。
窓を開けてやると、部屋へと入ってきた。
「玄関から入れよ。」
「嫌よめんどくさい、どうせ龍我しかいないんだからいいでしょ。」
まぁ、こんな奴なわけだ。
「何の用だよ?」
「昨日、龍我の家に大きい荷物が届いてたじゃない?何かなって思って。」
「勝手に他人の家の荷物見んなよ。ほら、あれだ。」
俺は机上を指差した。