｢さ…、齋田　命です。よろしくお願いします。｣

私が天使、と勝手に名付けた天使ことユミちゃんは、私がそう言うと、赤みのさした頬にえくぼを浮かべた。

｢よろしくね、メイちゃん。｣



その瞬間、私はこの子とずっと仲良くしていけると感じた。そしてその予感は、私にしては珍しく的中するのだった。

あんなことさえ起きなければ、ずっと仲良くしていられたのに…

今の私にはまだ、そんなことはわからなかった。