「泣くな、メイ。お前はどうして空手をやりたいんだ?」

お父さんの低い声は、私を落ち着かせた。

「かっ、体を強くしたいからだよ。私ばっかり病気になって、い、嫌なんだも、ん。」

私はしゃくりあげながら答えた。



「そうか…、じゃあまず、心を強くしろ、メイ。」



「え…?どうして?」

お父さんは微笑した。