青空日記

幸いにも、私の父は空手道場の師範だった。
父に頼めば、空手を教えてくれるかもしれない。私に、かすかな希望が生まれた。


「お願いっ。私は体を強くしたいの!」


しかし父は、首を縦に振ってはくれなかった。


「お父さんは師範だから?お金を払ったら教えてくれる?」


「馬鹿か、メイ。お父さんがメイからお金を取るわけないだろう。」


父の声は静かだった。