持ち前の好奇心が発揮して、わたしはその後を追う。
2年生、1年生の登校時間はまだまだ先で
生徒がいない分、校舎はシーンと静まり返っていた。
東先生が止まったのは、自販機の前。
いつもわたしが、イチゴ牛乳を買う場所。
「ったく、もう。ほんと、世話が焼けるんだから。」
一度辺りを見渡した東先生は、素早い手つきで携帯を操作していく。
携帯を耳に当てたところで、電話しに来たんだと気付いた。
盗み聞き、なんてことはしたくない。
急いでみんなのいる、グラウンドへ戻ろうとした。
……だけど振り返った途端。
その声は小さかったけれども、近くにいるわたしの耳には、きちんと届いたんだ。
「海人っ、何してるの!?」


