【完】魅惑な藍の海の恋心色。






「2人で一緒に来たの? ……藍ちゃん、岡辺先生とどんな関係なわけ?」



慌てて先生達の輪に交ざれば、

隣の東先生がニヤニヤ顔で、わたしの肘を突いた。



「あとで聞かせてね。」



最後に音符でも付きそうなぐらい、言葉の最後尾が跳ねてる。



智樹との関係を疑われるのは、中学の頃からの日常茶飯事だけど。


大人になってからも疑われることに、どれだけわたし達腐れ縁なんだろうって……

少し、恥ずかしくなった。



「えー、では最後に。生徒と自分の体調を、充分に気遣ってあげて下さい。生徒の心に残す、素敵な修学旅行にしましょう。」


「礼。」



あ……は、話終わっちゃったぁあ!!


ど、どうしよう、全く聞いてなかった……。



ふと思い出したのは、この学校にやって来た日のこと。


立派な保健医を目指していたはずなのに、

何だかどんどん遠ざかっていってる気がするのはなんでだろう……。