「こがちゃん、またねー!」
「き、気をつけて帰るようにー!」
空が朱色に染まり、夕日が学校を照らす夕暮れどき。
部活を終えた運動部達が、次々と疲れたように学校を去っていく。
三木くん以外の生徒と話すことに関しては、未だに慣れてない。
保健室に篭ってる自分が悪いんだろうけど
保健室って、体調不良かサボりの子ぐらいしかやって来ないし……。
三木くんみたいにみんな、遊びに来てくれたらいいのになー……
なんて思う。
べ、別にやましいことじゃなくて!
ただ普通に、友達みたいに話せればいいのに……って。
「仕事おつー、こがちゃん。そして俺らもおつー。」
「ふはっ、何だよそれー。」
通りすがりの、サッカー部の子達が帰って行く。
その内の一人の後ろ姿が、何だか三木くんとどこと無く似ていて。
無性に、手を伸ばしたくなった。


